剣をとります。

『コーザ、剣をとる』


目の前に差し出された剣を見て、コーザは足が固まったように動けなくなった。

『国王軍に入る。』

自分で決めたことなのに、他人事のように感じている。
今まで自分の世界にはユパしかなかったから。
ユパをアルバーナのような街にすることが小さいころからの夢だったのだ。
あの小さい王女との小さい約束。
急に腹の底から沸きあがってくるものを感じ、コーザは
目をつぶることでやり過ごすしかなかった。

そのまま、下を向き黙っていると、

「本当にいいんだな?」
気遣うような声が頭の上から聞こえてきた。
その声に顔をあげると、声と同じように心配そうな顔でこちらをのぞきこんでるチャカが目に映る。
『こう見るとチャカも年くったなぁ』とのん気に思ってたら、
すぅっと肩の力が抜けていって、
悔しいので、にっこり笑って言ってやった。

「つつしんでお受けします。」

その答えが運命になる。

2004/9/15

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文才のなさに乾杯!
いやいや、人生何事もチャレンジャーです。
こんな感じで始めてしまいましたが
なるべく間を空けないで
続けて生きたいと思っています。
それでは次回


 

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